重要なのは基礎知識とコミュニケーション能力

システムエンジニアと言えば、一般的にIT関係の知識・技術が必要とされます。
そのための資格取得や研修プログラムなどを持っている会社もあるでしょう。
それに加えて、金融系システムエンジニアになると、銀行・保険・証券関係の知識も必要になってきます。
そして、何と言っても、顧客の為にシステムを設計し、テスト、保守、運用がメイン業務になりますので、顧客からの要望や問題点をヒアリングする能力も必要になってきます。
自分の好きなものを作るというよりは、顧客の為のシステムを構築するといった仕事です。

いくら技能に優れていても、何を顧客が求めているのかを理解して、それに応じる事が出来なければ意味がありません。
顧客の取引先がシステムを変更した場合の不具合の発生など、予期せぬ問題も起こり得るので、システム会社と打ち合わせをして、どのようにシステムを再構築するかも決めなければいけません。
経験や学習で技能は培っていけますが、取引の相手というのは様々な性格の人がいますので、自分たちの利益も考えながら、相手の利益になるようにもしていかなければ、取引が成り立ちません。
そうした背景も踏まえて、システム構築からその後の保守、トラブルが起きた時の対応までしっかり対応する、お世話係のような立場になります。

ITと共に、金融も制度の改正や商品の入れ替えというのは日常茶飯事です。
そのため、それに柔軟に対応していける能力も必要です。
金融系システムエンジニアは、ITと金融の知識を常に更新し、顧客とのコミュニケーションを通してシステムを構築していく、ということが仕事の基本になるのです。

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